プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/04/13 05:34  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA高官の発言を巡って物議をかもす


おはようございます。

RBAのassistant governor Guy Debelle 氏が発言をし、マーケット内で物議を醸しています。その主な内容は、以下の通りです。

(1)オーストラリアの経済は、(目標とする)トレンドに沿って順調に成長しており、RBAは目標とする中立の水準に向けて金利を引き上げる必要があるが、(現在の金利水準は、目標とする)水準まで、そう離れていない。

(2)金利政策を決定するプロセスにおいて、豪ドルの為替水準も我々は考慮に入れている。(暗に豪ドル高を牽制)

(3)我々は、市場の資金需要を抑制しようとしているのではなく、持続可能なペースで資金需要が伸びるようにしている。

これを受けて、市場では、「現在の金利水準は殆ど中立に近いところまで来ている」との見方が広がり、先週末までは、5月のRBA理事会で0.25%の政策金利引き上げ幅の内、35%織り込む水準で取引されていましたが、この発言を受けて30%を織り込む水準にまで金利先高観は低下しました。

市場関係者の発言としては、National Australia BankのエコノミストDave DeGaris氏は、

(1)Mr. Debelle氏の発言は、政策金利の引き締めを一時的に中断することを示唆している(5月の金利引き上げはない)。

(2)(現在の金利水準が)中立よりも若干低い水準と発言したことは、金利上げプロセスを中断する水準の近くまで来ている。ただし、現在の水準はまだ、その水準に届いていない事を示したものと受け止められる。

また、ICAPのエコノミストAdam Carr氏は、

(1)2月の住宅ローンの伸び悩みが、RBAにとって次第に問題となってきている。住宅ローンは様々なところにインパクトのある要因であり、これまでの急速な金利上昇が次第にRBAの政策決定のプロセスに重くのしかかり始めている。

(2)RBAは、中立の水準まで金利を引き上げた後は、(金利引き上げの)ペースは低下してクであろう。

Citi Bank のエコノミストPaul Brennan,氏も、

(1)これまでの金利引き上げで、インパクトを与え続けてきた住宅ローン資金需要の低下を、RBAは、もはや無視できなくなってきている。

(2)5月の政策金利引き上げに対する反対意見が今後、増加するであろう(従って5月のRBA理事会では金利は据え置かれる)。

ここに来て、RBAの金利政策に対して、エコノミストの意見が大きく割れ始めました。また、今日の発言を受けて、豪ドルは対円、対ドルに対して、高寄り後、大きく売られています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。