2016/03/03 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2015年第4四半期のGDPは+0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2015年第4四半期のGDPは前期比で+0.6%でした。事前の市場関係者の予想は+0.4%でしたので事前の予想を上回った形になっています。また、同局は2015年第3四半期のGDPを+0.9%から+1.1%に上方修正し、これによって前年同期比では+3.0%となり、事前の市場関係者の予想であった+2.5%を大きく上回りました。
内訳としては、家計部門の消費が0.8%増加し、公的投資が6%増加したことが寄与しています。その一方で、民間の鉱山部門を中心としてエンジニアリングの設備投資が12.3%減少し、民間全体でも設備投資が3.3%減少した事が景気の足を引っ張っています。
CommSec のエコノミスト Savanth Sebastian氏は
(1) 2015年のGDP+3%は、2年ぶりに高い数字となり、過去10年間の平均である2.7%を上回り、更に過去15年の平均である2.9%をも超える数字である。
(2) 今回の数字は、いくつか不安材料を抱えながらも、オーストラリアの家計、経営者ともに豪経済に自信を深めるいい数字である。
とコメントしています。
これを受けて為替市場では、豪ドルが他通貨対比で買われ、対米ドルで0.71ドル台後半から0.72ドル台前半まで上昇し、その後はNY時間にかけては0.73ドル近辺まで買われています。
また、今回数字は、一昨日、RBA Glenn Stevens総裁が、理事会後の声明の中で「豪経済は、目標とするインフレ率に近い水準を保ちながら、様々な観点から景気の拡大が続いている」と発言した事を裏付ける結果となっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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