2016/02/09 06:02 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の求人広告件数は前月比+1%
昨日、民間のANZグループが発表した1月のインターネット及び新聞による求人広告件数は、季節調整後で前月比+1%でした。 また、前年同月比では+10.8%となっています。
ANZのチーフ エコノミスト Warren Hogan氏は「豪の求人広告件数は2014年前期以来、増加傾向にあり、この間(25か月中)、減少したのは5か月だけである」と述べ、豪の労働市場は総じて堅調に推移しているとしています(除く鉱山関連産業)。
一方で、この日、不動産関連リサーチ会社CoreLogic RP Dataが発表した1月の豪の主要都市の賃貸住宅の平均的な家賃は、1年前と変わらない水準でした(この1年間、家賃は全く上がらず)。 内訳としては、商業都市であるシドニーで1.4%、メルボルンで2.1%増加したのに対し、鉱山関連業の多いパースで8.6%下落し、ダーウィンでは13.4%も下落しています。
同社のリサーチ アナリストCameron Kusher氏は「豪の家賃動向には、様々な要因が絡んでいる」と指摘し、「まず、投資用住宅の供給に対して人口の増加が伴っていないこと、更には、賃金の上昇が鈍っていることがある。 その中にあって鉱山産業のある都市の家賃が著しく下落している」とコメントしています。
尚、今回の家賃の上昇率の低さは、ABS(オーストラリア統計局)が10772年に統計を取り始めて以来最も低い水準で、それまでは1993年の+0.4%がそれまでで最も低い水準でした。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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