2016/01/15 05:49 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2015年12月の失業率は5.8%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2015年12月の失業率は11月と変わらない5.%で、新規雇用者数は季節調整後で前月比1,000人の減少となっています(その一方で失業者数は10,900人の減少)。 事前の市場関係者の予想は失業率が5.9%で新規雇用者数が10,000人の減少でしたので、市場予想よりも悪くなかったことを示しています。 また、この結果、労働参加率は前月の65.3%から65.1%に減少しています。 失業率の5.8%の水準は昨年4月以来の低い水準であり、豪の労働市場は引き続き改善傾向にあることを示しています。
ABSのマクロ経済担当のBruce Hockman氏は「これによって2015年のカレンダーベース(2015年1月~2015年12月)では、新規雇用者数が312,000人増加し、この内、正規雇用者が186,600人と非正規雇用者を上回っている。 その結果、失業率も2015年1月の6.2%から5.8%に低下した。 その背景としては、為替市場における豪ドル安によって、国内観光、娯楽、製造業、金融などの産業がその恩恵を受けた」とコメントしています。
また、CommSec chief economist Craig James氏も「今後、豪の失業率は、サービス業を中心に強い雇用需要があり、現在の失業率5.8%から5.5%程度まで低下する可能性がある。また、これまでの住宅価格の上昇と、足元の原油価格の下落によって消費者の支出が更に増加することが予想される」としています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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