2012/01/20 06:13 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の失業率は5.2%
昨日、ABS(オーストらリア統計局)が発表した12月の失業率は5.2%でした。 ただし、11月の失業率は5.3%から5.2%に下方修正されました。 これは求職者数が減少したために失業率が下がったためで、12月の全就業者数は、クリスマス商戦を前に非正規雇用を中心に29,300人減少しています。 事前のエコノミストの予想では、就業者数は10,000人増加でしたので、就業者数は予想に反して大きく下落しています。
具体的には、非正規雇用は11月の31,000人の増加から53,700人減少し、一方で、12月の正規雇用者は24,500人増加しています。
今日の弱気景気指標を受けて豪ドルは一時的に売られ、エコノミストを中心に市場関係者は、2月にRBAは政策金利を引き下げるであろうとの見方が出始めています。
CommSec のエコノミストSavanth Sebastian氏は「今日の数字は、過去20年間で最も弱い数字である」と指摘し、「国内景気の悪さが、今日の雇用統計にはっきりと表れている」とコメントしています。
また、Deutsche Bank のチーフエコノミストのAdam Bolton氏は「今日の数字は、RBAが更に政策金利を引き下げることを促すだろう」とし、「小売売上は既に長期にわたり低迷していたが、ここにきて経営者は(長期的な売り上げの低迷を受けて)雇用にも手をつけ始めた(雇用を削減し始めた)」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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