2016/01/08 06:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の新規住宅建築着工許可件数は12.7%下落
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した11月の豪の新規住宅着工許可件数は、季節調整後で前月比12.7%下落しました。 事前の市場関係の予想は3%の下落でしたので予想以上に悪い数字となっています。 この理由の一つとしては、10月に予想以上に高い3.9%増加した事に対する反動が挙げられています。 また、これによって前年同月比では、-8.4%と事前の市場関係者の予想であった-3.9%を大きく下回っています。
主な内訳としては、民間の一戸建て住宅着工許可件数は前月比0.5%減少しましたが(前年同月比-2.2%)、マンションなどの集合住宅が前月比23%も減少しています。
Commonwealth Bank エコノミスト Gareth Aird氏は「今回の数字では、メルボルンのあるヴィクトリア州が35.5%も減少しているのが際立っている」と指摘し、「今回の大幅な減少で、ヴィクトリア州では長期的に住宅建築に対する慎重なスタンスが続くであろう」とコメントしています。
また、CommSec のチーフ エコノミスト Craig James氏は「建築着工許可件数は、月毎のブレが大きく、単月で情勢を判断するのは困難であるが、我々としては、来月の数字は反発するのではないか」としながらも、「これまで鉱山関連産業の低迷を補う形で豪経済を下支えしてきた住宅業界は、長い目で見れば既にピーク アウトしたようである。」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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