2015/12/22 06:17 | 昨日の出来事から | コメント(0)
今年の世界のアセット パフォーマンス
今年も余すところ10日を切ってきましたが、今年の皆様のパフォーマンスは如何だったでしょうか。
先週号の英誌エコノミストに、掲題に関する記事がありましたのでご紹介したいと思います。
今年は、何といってもウルトラ低金利時代の中にあって、リターンを得るのは非常に難しい年でした(こうした傾向は何も今年に限ったことではありませんが)。
その中にあって、アセット ベースで最もパフォーマンスが良かったのではハンガリーの株式市場で、米ドル換算にして34%も上昇し、次は、商品市場のココアが同15%程度上昇しています。 そして3番目が何と日本の株式市場でして米ドルベースで約10%上昇しています。 その次がアメリカの株式市場ですが、その上昇率は僅かに3%でした。
その一方で、その他の市場や商品についてはほとんどがマイナスで、例えば、イギリス株式は約3%、ユーロ圏の債券は10%程度それぞれ下落しています。そして今年の夏の暴落で世界を震撼させた中国株も年初来では10%の下落となっています。 更に世界の商品価格全体としては-16%ですが、その中にあって原油価格(Brent)は-28%と大きく下落し、現在も安値を更新中です。
今年最悪のパフォーマンスだったのが、コロンビア株式市場で前年比49%も下落しており、新興国への投資が不振だったことを象徴しています(尚、これらは全て、2015年1月1日を100として2015年12月8日時点でのお話です)。
このように考えてみますと、「今年はパフォーマンスがプラスであれば、それだけで十分にOK!」であることがわかります。中国の格言ではありませんが、「無事、これ名馬なり」というところでしょうか。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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