2015/12/01 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月のインフレ率は+0.1%
昨日、民間のTD Securities/Melbourne Instituteが発表した11月の豪の消費者物価(インフレ率)は前月比+0.1%でした(ちなみに10月はフラット)。 また、前年同月比では+1.8%とRBAが中長期的な目標としている2%を下回っています。
主な内訳としては、果物や野菜、新聞や書籍などが上昇した一方で、ガソリン、ホテル滞在費、家賃などが下落して、物価の上昇を相殺しています。
TD Securities Asia Pacific のチーフ マクロ ストラティジストAnnette Beacher氏は、「現在のインフレ率は、RBAが目標としているレンジを下回っているが、RBAは当面は現行政策金利を維持出るであろう」と指摘する一方で、「現在の市場は、2016年にかけて豪のインフレ率が更に下落することによって、RBAが政策金利を引き下げるリスクを十分に織り込んでいない」と更なる金利低下の可能性を指摘しています。 と言いますのも、同氏は2016年1月後半に発表される2015年12月期の豪のインフレ率は1.5%になると予想しており、この時点ではRBAは何らかの行動(政策金利の引き下げ)を取らざるを得ないと考えているからです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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