2015/11/26 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2015年第3四半期の建築は前期比-3.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2015年第3四半期の豪の建築実績は、季節調整後で前期比-3.6%のAUD49.04bnでした。 事前の市場関係者の予想は-2%でしたので、予想以上に落ち込んだ結果となっています。また、前年同期比では-3.7%となっています。
主な要因としては、引き続き鉱山関連産業のエンジニアリングや、公共施設の道路や橋の建築が前期比で7.3%減少しています。 一方で、民間の住宅やオフィスなどの建築は前期比で0.5%上昇し、特に住宅に限って言えば、前期比で2%増加し、前年同期比では12.4%の増加となって引き続き豪経済の牽引役を担ってことがわかります。
一方で、鉱山関連のエンジニアリングについては、過去1年間に豪全体で11.7%減少し、私の住むクイーンズランド州では過去2年間で40%も減少しています。 その一方でダーウィンのあるノーザン テリトリーでは、同時期に89%も増加しています(ガス油田開発が始まったこととダーウィン港を軍事利用可能にする改築工事をしている為)。
CommSec のチーフエコノミストCraig James 氏は「民間の住宅やオフィスなどの建築産業が、鉱山間産業のエンジニアリングをまだ越える事が出来ていないが、両者の差はそれほど離れていない」とし、鉱山関連産業依存型の経済構造の移行が進行している事を指摘しています。 また、クイーンズランド州については「景気の勢いが落ちてきているので、州政府による建築不足の解消に努める必要(公共投資の必要)がある」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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