2015/10/29 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第3四半期のインフレ率は+0.5%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2015年第3四半期の豪のCPI(消費者物価指数)は、前期比+0.5%で前年同期比では+1.5%でした。 事前の市場関係者の予想では、第3四半期が+0.7%で前年同期比が+1.7%でしたので予想を下回った形になっています。
また、コア インフレ率は+2.1%とRBAが中期的なレンジの目標である2~3%の下限で推移しています。 これによって、金融市場では12月にRBAが政策金利の引き下げに踏み切るとの期待が増え、豪ドルは他通貨対比で売られ、短期金利先物市場では12月に0.25%政策金利引き下げの80%を織り込む水準まで金利は低下しています(価格は上昇)。 尚、数字の発表前の水準は50%台で取引されていました。
CommSec のエコノミストSavanth Sebastian氏は「インフレはレンジの範囲内で、かつ本当に非常に抑制されている」とし、「全体として、今後(12月の理事会で)、RBAは政策金利の引き下げの議論が俎上(そじょう)に上がるであろう」とコメントしています。
一方で、JP Morgan のエコノミスト Tom Kennedy氏は「我々は、来週の定例理事会でRBAが政策金利を引き下げるとは考えていない」としながらも、「コア インフレが非常に低いので、いずれ政策金利を引き下げなければならないだろう」としています。
また、ANZのチーフ エコノミストPaul Dales氏も「たとえ来週に政策金利を引き下げなかったとしても、我々は、政策金利は2016年前半には現在の2%から1.5%まで下がるであろう」と予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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