2015/10/14 05:30 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月のビジネス信頼感指数は4ポイント上昇
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した9月の豪のビジネス信頼感指数は、前月比4ポイント上昇して5ポイントとなりました。 一方で、ビジネスの現状を示すビジネス コンディションは前月比変わらずの9ポイントとなっています。
NAB のチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 総じて豪経済のビジネスの現状は、除く鉱山産業が堅調なことから、全体としては安定的に推移している。
(2) その背景には、これまではトニー アボット首相の経済手腕に懸念があったが、9月の党内選挙によってマルコム ターンブル氏に代わったことで、その懸念が後退した事が挙げられる。 ただし、その影響がどの程度、ビジネス信頼感を押し上げたかは不透明である。
(3) 足元的にはビジネスの現況が好調であること、また、先月までの世界的な株価市場の不安定さがここにきて落ち着いてきたことも、指数を押し上げたと考えられる。
(4) 我々としては、今回の数字の好調さが、単に数字の一時的なアヤではなく、実体経済として数字に表れてきたと考えている。特に、雇用の現状は2011年半ば以来の高い数字となっているからである。
また、この日、RBA副総裁のPhilip Lowe氏が講演の中で
(1) これまで豪経済は、24年以上に亘り経済拡大を続けて来たが、今後、景気後退に陥る可能性は低いと考えている。 しかしながら、引き続き景気の下振れリスクは残っている。
(2) 豪経済は、今後はゆっくりと回復し、失業率も安定の方向に向かうと考えている。足元の成長率は2~2.5%で推移しているが、その後はゆっくりと上昇するのではないか。
(3) 住宅価格については、今後も上昇し続けるとは期待すべきではない。 というのも、家計部門における債務の上昇率が賃金の上昇率を越えて上昇し続けているからである。つまり、現時点での住宅投資のリスクはより高まっている。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。