2015/10/06 05:14 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月のインフレ率は+0.3%
昨日、民間のTD Securities/Melbourne Instituteが発表した9月の豪の消費者物価は前月比+0.3%でした(ちなみに8月は+0.1%)。 この結果、前年同月比では+1.9%と2014年11月以来の高い水準となりましたが、それでもRBAが中期的なインフレ率の目標値としている2~3%を下回っています。
内訳としては、タバコや宿泊費や旅行代が上昇する一方で、ガソリンや新聞や書籍、更には衣類の価格が下落しています。
TD のAsia Pacific リサーチのヘッドAnnette Beacher氏は「2015年第3四半期のインフレ率は前期比上昇しそうだが、それでもRBAのインフレ ターゲットとしている2~3%を下回るだろう」とし、「豪ドル安に伴う輸入インフレの影響は、国内物価が落ち着いている事から、それほど大きな影響は出ていない」とコメントしています。
また、この日、同じく民間のANZグループが発表した9月のインターネット及び新聞により求人広告件数は、季節調整後で先月比3.9%増加し、前年同月比では+12.8%となっています。
主な内訳としては、インターネットによる求人が前月比4%増加し(前年同月比では+13.7%)、新聞により求人が前月比2.7%減少し、2か月続けて減少しています。
ANZ のチーフ エコノミストWarren Hogan氏は
(1) 求人広告件数が増加していることは豪経済にとっていい傾向であり、商品価格の下落による鉱山関連産業の低迷を他の産業が補完する形になっている。
(2) 豪ドル安と建築関連産業が豪経済を下支えしているが、我々としては、より経済成長を確実にするためにRBAによるもう一段の景気の下支え(あと1回の政策金利の引き下げ)が必要であると考えている。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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