2015/09/11 06:12 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、8月の失業率は6.2%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した8月の失業率は、7月に13年ぶりに高い水準となった6.3%から0.1%下落して6.2%でした。 また、新規雇用者数は17,400人増加し、労働参加率は7月の65.1%から0.1%下落して65%となっています。 事前の市場関係者の予想は6.2%でしたので、今回の数字は予想通りで、これによって豪の労働人口は年率2%の増加となり、豪の人口増加率を2011年前半以来、越えてきました。
尚、今回の雇用統計では、これまでは失業者の対象としていなかった職種(学習をしながら仕事を探している20種の職業)を対象に加えたため、失業率の上昇が心配されていましたが、実際にはそれほど大きな影響を与えることはありませんでした。
これに対し、政府筋のJoe Hockey財務長官は「今後、暫くは労働参加率や雇用統計そのものが振れる可能性がある」と指摘した上で、「今回の雇用統計は今後の豪経済にとって良いシグナルである」とコメントしています。
また、労働大臣Eric Abetz氏も今回の数字を受けて「失業問題は、これまで『非常に大きな問題』であったが、ようやく歯止めがかかった」と指摘しつつも「今後も更に改善されるべき問題である」とコメントしています。
一方、野党側の労働担当者Brendan O’Connor氏は「失業率が下がったことは歓迎すべきであるが、総労働時間が減少しており、更には、正規雇用を求めている人の数が増えている」と課題を指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、8月の失業率は6.2%に低下”
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株の時価総額はGDP限度というのは理屈でうまく説明されていませんが
経験則としては凄かったですね。
そこで、通貨でも何か同じような指標がありますか?