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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2009/09/24 07:11  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

昨日の出来事から924


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シドニー マラソン
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おはようございます。

皆様は、大型連休(5連休のシルバーウィーク)をいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、知り合いが9月20日にシドニー マラソンに参加するというので、シドニーまで応援に行ってきました。

大会は、42.195kmのフルマラソンから、ハーフマラソン、 ブリッジラン(シドニーの橋を走るコース)、ファミリー コースースとあり、参加者数が、4万人です(うち、フルマラソンが約2000人)。 ちなみに東京マラソンでは、フルマラソンを走る人の定員が3万人、 10kmを走る人の定員が5千人です。

日本では、市民参加型のマラソンが盛んですので、海外で走る必要もないのですが、それでも、約170名の日本人が日本から参加しました。 JTB, 近畿日本ツーリスト、HISなどの登り旗がたち、ちょっとした存在感を出していましたが、昔ほどの “度きつさ”や下品さはありませんでした(むしろ爽やかで微笑ましかったです)。 

お目玉は、何といても、高橋 尚子さんが、日本からきた参加者と一緒に走ったことです。 タイムは、四時間ぐらいで一般参加者を一緒になってゴールをしていました。 ゴール前で、 戻って来た人と一緒に写真を撮っていたら、大会委員から、「ゴール前に立つな」、と注意される場面もありましたが、それでも、ひと頃に比べれば、ずいぶん皆さんのマナーはいいなあ、と感じました。

日本人びいきの私としては、「少しぐらいいいじゃあないか!ましてや、シドニーオリンピック女子マラソンの金メダリストなんだから!」と言いたいのですが、それがいけないんですよね。

今、オーストラリアでは、中国人の存在がとても大きく、周りを圧倒しています(おそらくオーストラリアに限らず世界中でもそうだと思いますが)。 それ続いて、なぜか韓国人の存在が、意外と大きいのです(というかグループでいるため目立つ、あるいは大声で話す人が多いため)。 それに比べると、「日本人の存在が薄いなあ」、と最近、強く感じていたのですがシドニー マラソンを見ていて、理由がわかりました。 

(私は、あまりマナーのいい人間ではないので、偉そうなことは言えませんが)、日本人は、昔に比べて、生活水準が大幅にあがり、もう大挙して免税店に行く必要もなくなったし、路上でグループになって大きな声で騒がずに、一人でも行動できる語学力もついてきたし、 更には、マナーも良くなって、人前でワイワイ大声を出さなくなったせいで、存在感が薄く感じたのだとわかりました。 

しかし、マラソンなどのイベントになると、しっかりとその存在をいい意味で日本をアピールしているように思えました。

「日本、まだまだ、健在!」、そして、「元気で頑張っている日本!」を実感できたことに、妙にうれしくなったシドニー マラソン見学の一日でした。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “昨日の出来事から924
  1. 明日の星 より
    日本人のアイデンティティ

    トロントにて一週間いたときですが、ただの一度も日本人と言われたことがなかったです。最初は、コリアン?次にチャイニーズ?で、英語で答えると、あーシンガポーリアンねといった具合です。トロントはアジア系の人口が50%を超えるらしく一大勢力だと聞きなるほどと思いましたが、日本人のアイデンティティって今の時代なんなんでしょうか。
    その後も海外に仕事で出る機会が多く、でも最初にジャパニーズと言われることはほとんどなく、貴殿の考察も面白いとは思いましたが、日本という国から国民を姿形で認識することについては、希薄なんではないでしょうか?

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