2010/04/07 05:42 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、政策金利を0.25%引き上げて4.25%に
昨日、RBAは政策金利を0.25%引きあげて、年4.25%にすると発表しました。市場では、先月には0.25%の金利引き上げの80%を織り込んだ水準で取引されていましたが、先週末には60%の水準まで金利上げ期待が低下していましたので、今回の決定に対して驚きをもって受け取られました。
RBAのGlenn Stevens 総裁は、
(1)世界経済は、これまでの景気停滞期から2011年にかけて景気拡大することが期待される。
(2)オーストラリアで住宅ローンを持っている人は、今後も金利が上昇することに準備を備えるべきである。これまでは借り手にとっては、平均的な水準よりもどちらかと言えば低かった(ちなみに標準的な住宅ローンAUD300,000で月にAUD50ドルの金利負担増)。
(3)オーストラリアの経済成長もインフレ率も2011年にかけてはターゲットとする範囲内で推移しそうである。
(4)今回の決定で「中立の金融政策」に近づきつつある。
とコメントしました。
こうした(ややタカ派的な)発言を受けて、エコノミストの間では、RBAの中立の金利水準についての見方が分かれてきています。一部には、政策金利が年末までに5%−5.5%まで上昇するのではないかとの見方も出てきています。
豪ドル/米ドル市場では、それまでの0.9165ドルの水準から、発表を受けて0.9228ドルまで上昇しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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