2015/08/05 06:05 | 昨日の出来事から | コメント(1)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAが開催した定例理事会で現行の政策金利の据え置きを決定しました(市場参加者の予想通り)。 理事会後のRBA Glenn Stevens総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 世界の金融市場は引き続き金融緩和基調の中にあって、米FRBは、今年後半に政策金利の引き上げが期待されている。 しかし、他国の中央銀行の多くは、引き続き金融緩和を継続している。
(2) 豪の主要鉱山商品の幾つかは、去年よりも価格が下落しており、これは、世界需要が下落している中、豪も含めた鉱山輸出各国が供給を増やしているためである。
(3) 最近の豪ドル水準は、鉱山価格が下落する中、かなりその割高感が調整されてきている。
(4) 足元の景気指標によれば、豪のインフレ圧力はかなり押さえ込まれており、このような状況下では、金融政策は緩和基調を続ける必要がある。
今日のRBAの理事会後の声明の中では
(1) 金融政策は引き続き緩和基調を継続する事を表明しており、短期金利市場では、年末から来年初にかけて更なる0.25%の政策金利の引き下げの80%から100%を織り込む水準で取引されています。
(2) 次に、これまで、為替市場に対して発信し続けてきた豪ドルの更なる下落の必要性について今回は言及しておらず、為替市場関係者の間では、豪ドルの為替水準がRBAの望む水準まで下落してきたとの認識が広まって、豪ドルは他通貨対比で買われています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
One comment on “RBA,政策金利据え置き”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
中国に鉄道網敷設で10兆円とか依頼すれば
中国も資源を買い支えられるでしょう。
資源を売るためには、自分も何か買わないと
世界経済の支えにならない