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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/10/01 05:26  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

豪、8月の主要都市の住宅価格が0.2%下落


おはようございます。

豪、民間の調査機関RP Data-Rismarkは、8月のオーストラリアの州都(シドニーや、メルボルン等の各州政府所在地)の住宅価格は、季節調整後で8月までの3カ月の間に1.2%下落したと発表しました(8月単月では前月比0.2%の下落)。しかし、それでも前年同月比では、住宅価格はまだ8%上昇した形になっています。尚、主要都市郊外の住宅価格は前月比フラットとなっています。

来週にもRBAが政策金利を0.25%引き上げるとの見通しが高い中、「今後、住宅価格は更に緩やかな低下基調を辿るであろう」とRismark International の managing director Christopher Joye氏はコメントしています。 また「だからと言って、こうした現象(住宅価格の下落)は悪い事とではない。何故ならば、最近は住宅価格のover value (高く買われ過ぎ)懸念が出ていたので、若干下がることは長期的には好ましいことである」と加えています。

さて、注目の来月5日(火曜日)に開かれるRBAの理事会の政策金利引き上げに関してですが、最近までRBAの海外経済部門及びクレジット部門のエコノミストを歴任し、現在は転籍してHSBCのチーフエコノミストになったPaul Bloxham 氏は、これまでのマーケットデータ及び彼の経験から「来週のRBA理事会では政策金利を引き上げないであろう」と大胆な予想を発表しました。彼曰く、「確かに鉱山部門の価格上昇は、RBAの政策金利引き上げを促すものであるが、足元的に、建築着工許可件数や、住宅ローン残高の低調ぶり、そして今日の州都の住宅価格の緩やかな低下を受けて、今回の理事会では政策金利の引き上げを見送る」としています。

こうしたことも受けて、市場は来週の火曜日のRBAの理事会に特に注目が集まっています(逆に言えば、それまでは身動きできなくなってしまいました)。

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One comment on “豪、8月の主要都市の住宅価格が0.2%下落
  1. ぺルドン より
    下落

    投資家の・・
    口が・・二センチ・・下がった・?・・・

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