2015/06/12 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の失業率は6%に下落
昨日、ABSが発表した豪の5月の雇用統計は、新規雇用者数が季節調整後で42,000人増加し、失業率は前月の6.1%から6%に下落してこの1年間で最も低い水準となりました。事前の市場関係者の予想では雇用者数は15,000人増加し、失業率は6.2%でしたので、予想よりも景気の良かった数字に市場では驚きをもって捉えられました。
主な内訳としては、女性の非正規雇用は29,800人増加し、男性の正規雇用が15,900人増加しています。 その一方で、正規雇用を探している人は23,500人減少しています。 また、5月の総労働時間は前月比0.1%増加しています。
失業率に関しては2015年1月に付けた6.4%をピークに低下傾向にありますが、それでも昨年6月以降12か月連続で6%を超える水準で推移しており、豪の労働市場が依然厳しい状況であることに変わりはありません。
CommSec のエコノミスト Savanth Sebastian氏は、「今日の数字は、かなり楽観的な数字あり、経済実態はそこまでよくない。というのも、過去7か月間で20万人の雇用が増加したが、ほとんどの業種の企業家は、既存の労働者を長く働かせることで現在のビジネスを維持させる一方で、労働者の多くは引き続き職を求めている」とコメントしています。
昨日の雇用統計を受けて、金融市場では、目先的にRBAによる政策金利の引き下げ期待が後退した事で、株式市場は売られ、豪ドルは他通貨対比で買われています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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