2015/06/02 05:55 | 昨日の出来事から | コメント(0)
5月の消費者物価は+0.3%
昨日、 民間のTD Securities-Melbourne Instituteが発表した5月の豪の消費者物価指数は前月比+0.3%で、前年同月比は2か月続いて+1.4%となりました。これで、6か月連続でRBAが中期的なインフレ率のターゲットとしている2~3%を下回ったことになります。
主な内訳としては、ガソリンなどの燃料やたばこ、そしてホテルなどの宿泊費が上がる一方で、旅行、書籍、飲料関連価格が下落しています。
TD のAsia Pacific researchのヘッド Annette Beacher氏は「消費者物価がRBAの中期的な目標水準である2~3%を下回ったからと言って、直ちにRBAが政策金利を引き下げるとは考えていない。特に、明日(6月2日)のRBA定例理事会では、5月に政策金利を引き下げたばかりなので、政策金利の変更はない」としながらも、将来的には今回の数字を受けて更なる政策金利の引き下げ余地があることを指摘しています。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が4月建築着工許可件数を発表し、季節調整後で前月比4.4%下落して18,715件でした。事前の市場関係者の予想では-1.8%でしたので予想以上に低調であったことが窺えます。 主な要因としては、毎月の変動が激しいアパートなどの集合住宅の許可件数が前月比で15%も下落しています。
ABSは「4月単体では前月比4.4%の下落であったが、前年同月比では+16.3%であり、今回、大きく下落したアパートなどの集合住宅も前年比では27.5%上昇している」と声明を出しています(尚、一戸建て住宅は前年比+9.1%に留まっています)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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