プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/04/01 05:28  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2月の小売売上高は0.5%上昇


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア 統計局)が、発表した2月の豪の小売売上高は、前月0.5%上昇してAU20.53bnでした。 事前のエコノミストの予想はプラス0.4%でしたので、予想を若干上回っています。内訳的には家庭関連用品が2%も売り上げが増えたのに対し(クイーンズランドの大洪水の影響)、衣料や靴の売り上げが0,9%留まりました。

一方、この日、発表された2月の建築着工許可件数は、季節調整後で1月の数字から7.4%も下落しています(事前のエコノミストの予想はプラス3%でしたので、大きく予想を外れた形になっています)。

市場関係者は、今日の好調な小売売上高を受けて「もし、これが消費者の新たな消費拡大のサインであるならば、RBAは次の政策金利引き上げのタイミングを模索する事になろう」と考え始めています。
JP モルガンのエコノミストHelen Kevans氏も「もし、RBAが、我々が考えているほど消費者心理は(消費に対して)警戒的でないとの確信が得られるならば、今年の8月に政策金利を引き上げるであろう」とコメントしています。

この日は、RBAが2月の民間の貸出残高を発表し、1月に比べて0.5%増加しています。 このペースは、2010年の経済成長の時の貸出の増加ペースよりも高くなっています(引き続き好調)。

最後に、民間のRP-Data Rismarkによって発表されたオーストラリアの州都のある主要都市の2月の住宅価格は、前月対比フラット(変わらず)の水準でした。RP-Data Rismark のシニア リサーチCameron Kusher氏は、「RBAの政策金利引き上げによって、住宅価格の上昇は抑えられた形になっているが、住宅購入を考えている人にとっては都合がよくなってきている」と引き続き、住宅市場に関しては強気の姿勢を崩していません。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。