2015/05/21 05:50 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の消費者信頼感指数は+6.4%
昨日、民間のWestpac/Melbourne Instituteが発表した5月の豪の消費者信頼感指数は、前月比+6.4%で102.4ポイントと今年の2月以来の高い数字となりました。この数字では100ポイントを越えると消費に対して楽観的である人の割合が消費に対して悲観的である人よりも多いことを表しています。 また、今回のリサーチは、5月5日のRBAが政策金利を引き下げ、更には連邦政府が2015年(2015年7月~2016年6月)の予算を発表した後の5月11日~5月16日に実施されたものです。
Westpacのチーフ エコノミストBill Evans氏は
(1) 今回の数字が上昇した主な要因は、RBAによる政策金利の引き下げと2015年度の連邦政府予算が昨年に比べて消費者に対して事前の予想ほど負担増にならなかったことが挙げられる。とはいってもローンを抱えている人の消費者信頼感指数は+4.8%に留まっているが、それでも数字自体は堅調に推移している方である。
(2) 地域別では、総じて好転しているものの、鉱山関連産業のウエイトが大きい西オーストラリアの消費者信頼感指数だけは7.7%下落している。
(3) 予算に対する消費者の反応は2010年以来のプラスの数字であり、今回の予算が消費者に不安心理を与えていないことが窺える。
また、CBA のシニア エコノミストJohn Peters氏も「消費者信頼感指数が上昇した事は豪経済にとってプラス要因であり、今後、消費の好転が、企業家のビジネス投資にまで波及するかどうかに注目したい」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。