2015/05/20 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、5月の定例理事会議事録から
昨日、5月5日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。主な内容は以下の通りです。
(1) 今回の政策金利の引き下げにあっては、将来の金融政策にいかなる制約をかけるものではなく、今後の金融政策は将来の景気動向に適切に対応させる(今後の景気動向次第では、更なる政策金利の可能性を否定するものではなく、一昨日のRBA副総裁Philip Lowe氏が講演の中で述べた「必要と判断された時には、政策金利の変更を視野に入れる」と発言した事と一致します)。
(2) 現在の為替水準に関しては、「引き続き、豪ドル高で推移していることに懸念を示し、豪ドルの下落は(豪経済の回復にとって)必要なものである。
(3) 特に、中国経済が失速する中にあって、世界的に鉱山資源の需要が低迷し、豪の鉱山部門を中心に景況感が長期間にわたり弱含むことが予想される。
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4) また、こうした状況の下では、豪の失業率は、長期に亘り高止まりすることが予想される。
一部の市場関係者の中には、RBAによる5月の政策金利引き下げで一連の金利引き下げ政策に打ち止め感が出るとの予想もありましたが、今回の議事録ではこうした考えを否定した形になっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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