2015/04/17 05:33 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、3月の失業率は6.1%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した3月の失業率は前月の6.3%から6.1%に下落しました(38,000人の雇用増の内、80%が正規雇用であり、労働参加率は1%上昇して61%でした)。 また、同時に、当局は2月の失業率を前回発表した6.3%から6.2%に下方修正しています。
事前の市場関係者の予想では、雇用は19,000人増加して失業率は変わらずの6.3%でしたので、市場では今回の数字に驚きをもって捉えられ、豪ドルは他通貨対比で買われました。 また、短期金利先物市場では5月の政策金利0.25%の引き下げの67%を織り込む水準で取引されていましたが、数字の発表後は56%を織り込む水準にまで金利は上昇(価格は下落)しています。
NAB(National Australia Bank)のシニア エコノミストDavid de Garis氏は「市場参加者の多くは5月のRBAの定例理事会で政策金利0.25%の引き下げがあると予想しているが、今回の数字でこれに対して疑問符がついた」とし、「今回のデータに基づけば、5月の政策金利の引き下げはなさそうだ」とコメントしています。
一方で、JP Morgan エコノミストTom Kennedy氏は「確かに、今回の数字でRBAに政策金利の先送りをされる材料を与えてしまったが、それでも、我々としては5月に政策金利が引き下げられると考えている。その理由としては、引き続きRBAは金融面で更なる下支えが必要であり、失業率も年末にかけて6.5%まで上昇すると予想しているからである」と指摘しています。
また、現在の雇用統計の数字に関しては、昨年10月以降の集計方法の見直しによって数字の信頼性をやや欠いており、今回の数字に対してもその信頼性を疑問視する市場関係者もいます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “豪、3月の失業率は6.1%に低下”
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財政もいいし、なんといっても大陸国家なのだから
もっと産業を興して世界に貢献すべきでしょう
ちょっと古くなりましたが、いつやるの?
中国の尻尾になってウロウロしないで
資源をもっと高付加価値にしないと
白人国家の可能性にもっと自信をもつべきでしょう
イライラしてきますね
いつもお世話になります。
世界に貢献すると言えば、今、オーストラリアでちょっとした話題になっているのは、次の国連事務総長に前の豪首相ケビン ラッド氏が候補者の一人として挙がっています。
こういうのも世界に貢献しているというべきなのかもそれませんが、パードゥン様のおっしゃる世界貢献とはちょっとズレていそうですね(笑)。