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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2009/09/17 06:58  | ドル/円 |  コメント(0)

米ドル/円917


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蔵相発言を受けて、一時、90円割れ寸前
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デイリー チャート

ボラティリティ チャート

1.前日の動き

昨日のドルは、91円台前半で寄り付き、東京時間では同水準で揉み合いました。午後からロンドン時間にかけては、藤井の蔵相の発言を受けてドルは急落し、ロンドン市場の早い時間帯にその日の安値90.13円をつけました。 その後は90円台前半で揉みあましたが、NY時間では逆に一気に買い戻されて、日付の替わる頃にその日の高値91.38円まで値を上げました。 引けにかけては売り物に押されて、現在は91円割れで取引されています。   

2.マーケット分析

テクニカル分析:      
長期的な指標が、雲の下限を抜けてきており、長期的な指標は弱気転換したままです。 中期的指標も弱気に転換しています。 目先の強弱を判断する線が93.46円にあって、相場の上値を押さえこんでおり、弱気を支持しています。 価格パターン的には、昨日の値動きで、心理的な節目を試して反発しており、今日以降に底打ち感が出るかどうかに注目したいと思います。

サイクル分析:       
30−40日サイクル的には、上の図のように考えています。 8月中旬の94円から始まり、わずか1−2日の95円台でサイクル高値をつけ、サイクルボトムの来る時間帯である9月中旬から下旬にかけて下値模索をしそうです。今週は、そろそろボトムをつけてもいい時間帯になってきます。
昨日の動きで、底打ち感が出るかに注目したいと思います。

ボラティリティ分析:    
先週は20日間のボラティリティが、週を通じて3%台まで急落しました。 今週に入ってもさらに、20日間のボラティリティは低下しています。 ここにきて、日中の値幅は出てきましたが、引け値を見ると前日の引け値とほとんど変わらない状態が続いています。しかし、動意が出てきました。

3.今日の方針

サイクルのボトムをつける時間帯であること、 目先的に底打ち感が出てきそうな局面であることから、安易な戻り売りはできません。

方針1:今日、一日は、様子を見ます。
方針2:中立です。
追撃ポイント:   90円を切ってくるような局面では、追撃の売りを検討します。

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