2015/04/16 05:15 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の消費者信頼感指数は3.2%下落
昨日、民間のWestpac/Melbourne Instituteが発表した豪の4月消費者信頼感指数は前月比3.2%下落して96.2ポイントでした。 この指数では100ポイントを下回ると景気に対して悲観的であることを示しています。
Westpac のチーフ エコノミスト Bill Evans氏は「鉱山資源価格、特に鉄鉱石の大幅な下落が消費者心理を冷やしている」とし、「来年度予算編成の始まる5月を前に、景気の分かれ目である100ポイントを下回ったことで、再び豪経済は下振れリスクが高まっている」と指摘しています。
更に、これとは別に、昨日は中国のNational Bureau of Statistics (NBS:国家統計局)によって発表された2015年第1四半期のGDPは、前年第1四半期の7.3%を下回って7%に留まりました(事前のエコノミストの予想は6.9%でしたのでそれよりは若干いい数字になっています)。
NBS のスポークスマンSheng Laiyun氏は「経済成長は確かに失速しているが、雇用、消費者物価などは引き続き安定的に推移している」とコメントしています。
これに対して市場関係者は「第1四半期の数字が失速してきたことで、今後更なる景気減速リスクが高まる。したがって更なる金融緩和政策が必要となるであろう」と指摘しています。
このように、ここにきて現在のオーストラリアにとって国内外ともに景気減速圧力がかかっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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