昨日、民間のNABが発表した３月の豪のビジネス信頼感指数は前月比３ポイント上昇しました（２月の下落分を回復した形）。　今回のサーベイでは、鉱山部門の信頼感が僅かながらも回復し、これに加えて運輸、電機やガスなどの信頼感指数も回復しています。しかしその一方で、小売や製造業の信頼感は前月比で更に悪化しています。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster.氏は
（１） 今回の数字では、一時的にビジネス信頼感は回復しているが、その一方で消費者は、政府の財政緊縮政策（年金のカットや乳幼児支援のカットなど）に対して不安感を持っており、そのことが彼らの支出を控えさせている。

（２） ビジネスの現状を示す一致指数では、収益や雇用が６ポイントまで上昇し、これまでの平均値である４ポイントを上回ってきている。

（３） しかし、全体的には、豪経済は引き続きまばら状態であり、景気が力強く上昇する状況にはない。したがって、我々としては５月にRBAが政策金利を引き下げると予想している。ただし、今後の景気指数の発表によっては、特に鉱山部門の経済指標が大きく拡大するようであれば、政策金利の引き下げは先送りさるかもしれない。

とコメントしています。