2015/04/02 04:51 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の製造業指数は+0.9ポイント
昨日、民間のThe Australian Industry Group (AiG)が発表した製造業パフォーマンス インデックスは前月比0.9ポイント上昇して46.3ポイントでしたが、景況感の分岐点である50ポイントを4か月連続で下回ったままです。
AiG のInnes Willox 会長は
(1) 豪製造業部門は、鉱山部門の整理統合が続いており、更には2017年の豪の自動車産業の国内製造業務撤退に向けたこちらも整理統合が加速している。 更には、トニー アボット現政権が不人気の為に政治的な不確定要素が広がっており、これがビジネスマインドを冷やしている。
(2) 一方で、最近の豪ドル安で、4か月連続で製造業輸出が増加し、ここにきて食料品や飲料水の輸出も拡大基調にある。
とコメントしています。
また、この日、同じく民間のRP Dataが発表した豪の主要都市の2015年第1四半期の平均的な住宅価格は、シドニーが2014年第4四半期の+12.5%(前年同期比)上昇したのに対して、2015年第1四半期は同+13.9%と更に上昇が加速し、価格にして69万ドルとなりました。
特に、シドニーのあるニュー サウス ウェルズ州の3月単月ベースでは前月比+1.4%となり、今年に入ってからは3%の上昇となっています。他の地域ではメルボルンが前月比0.6%上昇し、ダーウィン、キャンベラでもそれぞれ0.9%、1.9%価格が上昇しています。
RP Data のシニア アナリストTim Lawless.氏は「ここにきて価格が再び上昇してきたのは、2月にRBAが政策金利を引き下げた要因が大きい」と指摘しています。
これを受けて、一部の市場関係者は「来週に開催される予定のRBAの理事会で理事会メンバーが政策金利の引き下げを判断するのはより困難になった」との見方を示しています。 その一方で、短期金利先物市場ではRBAによる政策金利0.25%の引き下げの70%を織り込む水準で現在は取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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