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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/03/31 05:37  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

大震災後の日本の経済見通し


おはようございます。

今週号の英誌エコノミストに、バークレーズ キャピタルが行った今後の日本経済に関する記事がありましたので、ご紹介したいと思います。 

まず、今後のGDPですが、大震災前の予測と大震災後の見通しを比較しながら見ていきたいと思います。2011年の第1四半期の日本のGDPですが、震災前の予測では2%の成長を見込み、震災後のGDPもこの度の大震災が3月であったことから、殆ど変わらない2%と予測しています。 しかし、第2四半期は、震災前の予測ではプラス3.5%を予測していましたが、震災の影響を受けてプラス0.75%と1%以上落ち込むとみています。 第3四半期は、震災前の予測では2.5%と緩やかな経済成長を見込んでいましたが、震災後は、復興需要から3.5%の大幅な経済成長を見込んでいます。 第4四半期については、震災前では2%程度の経済成長を見込んでいましたが、震災後は、引き続き復興需要が堅調に推移して3%の経済成長を見込んでいます。 

そして2012年にかけては、復興需要も一巡して、震災前の経済予測とほぼ同じ1.5%から1.75%の経済成長を見込んでいます。

景気を大きく左右する為替相場ですが、現在の米ドル/円為替水準は、2005年を100とした時の実効為替レートでは、100近辺で2005年の水準と殆ど変っていません。 ちなみに名目為替レートは、2005年では、1米ドル=初値102.65円、高値121.37円、安値101.67円、終値117.82円でしたので名目的には25%以上の円高となっています。

この経済予測に対する私の第一印象は、大震災の被害をやや過小評価し過ぎている感を受けました(言い方を変えれば、日本の復興力を過大評価し過ぎているか)。
読者の皆様は、いかがお考えでしょうか。

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One comment on “大震災後の日本の経済見通し
  1. ベルドン より
    大災害の難局の場合は・・

    トップしだい・・
    トップが・・
    誰なのか・・
    誰になるのか・・
    トップの鼎が・・問われている・・
    それに・・
    一秒でも早い・・福島一号の抑え込みを・・
    ですから
    生き物のように・・その数字は変わるのでは・??
    ・・・

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