2010/04/02 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の貿易赤字は拡大する一方、インフレは緩やかな上昇
昨日、オーストラリア統計局は、2月の貿易赤字が季節調整後で1月のAU1.12bnの赤字からAU1.92bnに拡大したと発表しました。市場関係者の予想ではAU1.32bnの赤字でしたので、予想以上に拡大しています。鉄鉱石や石炭の国債価格の高騰を受けて輸出が増えましたが、それ以上に国内の輸入需要が拡大した為です。
ANZ BankのエコノミストJulie Toth.氏は、「強いオーストラリア経済によって輸入が増加する一方で、世界経済の回復に力強さがない為、輸出がそれほど大きく拡大せず、結果として赤字が拡大した。」とコメントしています。
また、この日、民間のTD-Securities-Melbourne Institute Monthly Inflation Gaugeが発表され、インフレ率が、2月の0.1%の上昇から3月の0.5%に上昇したと発表しました(ちなみに1月は0.8%の上昇でした)。3月の数字は前年対比では2.5%の上昇となっており、RBAがターゲットとする2−3%の範囲内に収まった形になっています。
また、3月のコアインフレは0.3%の増加で、前年対比では2.2%の上昇となっています。
TD Securitiesのシニア ストラティジストAnnette Beacher氏は、
(1)RBAが現在の3.4%のインフレ率から2010年央に2.5%に低下するとの見通しは、(達成可能な)数字になってきており、オーストラリア経済は、早晩、順行速度の範囲内に収まってくるであろう。
(2)従って、4月のRBA理事会では、現在の金利(4%)を維持するであろう。
(3)しかし、5−6月にかけて0.5%引き上げて4.5%の水準になるであろう。何故ならば、金融緩和政策はもはや必要ないからであり中立の水準(4.5%)にすべきだからである。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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