2015/01/28 05:41 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、12月のビジネス信頼感指数は1ポイント上昇
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)グループが発表した12月の豪のビジネス信頼感指数は、季節調整後で前月比1ポイント上昇して+2ポイントとなりました。しかし、この水準は過去の平均値を下回ったままであり、こうした状態はこれまで足元数か月にわたり続いています。
次に、ビジネスの現状を示すビジネス コンディションは、これまで2~3か月は上昇してきましたが、12月は1ポイント下落して+4ポイントとなっています。
豪のビジネス状況は、歴史的な低金利、住宅市場の高騰、原油安、豪ドル安とビジネスにとってプラス要因を持ちながらも、その一方で鉱山資源価格の下落とそれに伴う設備投資の減退で「まばら模様」が続いています。
NAB のチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 鉱山関連商品価格の下落が鉱山部門の信頼感指数の下落の背景にある一方で、原油価格の下落は、輸送関連産業や電気やガス関連産業にとってプラスに働いている。 他のセクターについては殆どフラット(中立)の状態である。その中にあって卸売セクターの先行指数は非常に弱く、将来的な景気の上向きを期待できない。
(2) 10月に一時的に信頼感指数において強い数字が出たが、今後、2~3か月以内にはこの数字は帳消しになる可能性が高い。
(3) 我々としては、RBAは今後政策金利0.25%を2回引き下げると予想しているが、そのタイミングについては今後の景気指標の出方次第である。
(4) 尚、世界経済の今後の見通しとしては、世界的な原油価格の下落を背景に2015~216年の世界経済はこれまでの3%成長予想からから3.5%成長予想に上方修正した。
とコメントしています。
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One comment on “豪、12月のビジネス信頼感指数は1ポイント上昇”
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日本みたいに一気に通貨高になると産業調整で
塗炭の苦しみでしたが、オーストリア当局のように、経済は
だめだだめだ言いながら少しずつ通貨高にしていくのは
うまい運営ですね。
土地が沢山、あって財政余力もなるのだから
だめよだめだめ言いながら、土地開発をすこしずつして
内需をコントロールしながら拡大しているだけでしょう