2010/04/01 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の小売売上高、1.4%下落
昨日、オーストラリア統計局は、2月の小売売上高が前月比1.4%下落して1月の AU20.12bnからAU19.83bnになったと発表しました。 事前のエコノミストの予想は0.3%の増加となっており、1月の小売売上が1.1%の上昇でしたので、今回の低い数字に市場では大きな驚きをもって受け止められました。
また、2月の建築着工許可件数が、1月に比べて3.3%下落していることも景気の強さに水を差しています(とはいっても、前年対比では34.2%の大幅増)
こうした数字を受けて、市場では来週の火曜日に開かれるRBA理事会で政策金利を0.25%引き上げるかどうかで意見がニ分しています。
野村オーストラリアのチーフエコノミストStephen Roberts氏は、
(1)最近の景気指標によって、RBAは政策金利を据え置かざるを得ないであろう。
(2)今日の小売売上高、建築着工許可件数の低下は、明らかにこれまでの金利引き上げの効果が出ている証拠であり、今後、RBAは更に時間をかけてゆっくり金利を引き上げていくであろう。
一方で、マコーリー銀行のエコノミストBrian Redican氏は、「鉄鉱石や石炭価格が急騰しており、4月に金利を引き上げないという選択は少ないであろう。」とコメントしています。
為替は、この数字の発表後、0.9206ドルから0.9154ドルまで急落しました。
また、短期金利市場では、4月の政策金利0.25%の引き上げの77%織り込んだ水準で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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