2014/12/19 14:42 | 昨日の出来事から | コメント(0)
2014年、豪の住宅市場レビュー
昨日、民間の住宅市場リサーチ会社CoreLogic RP Data,が発表した11月の豪の住宅価格は、前年同月比に比べて+8.5%でしたが、その上昇率は4月の11.5%に比べて緩やかな上昇となっています。
CoreLogic RP Data,のhead of researchのTim Lawless氏は「豪の住宅市場は引き続き優良物件については堅調に推移しているが、その上昇率は緩やかになってきており、2015年は、これまでとは違った地域での住宅価格の上昇が起こるであろう」とコメントしています。
その背景には、これまでの主要都市の優良物件に関しては既にかなり高い水準にまで買われており、今後は、その周辺地域や新興開拓地を中心に住宅市場は堅調に推移するとの見通しを示したものと思われます。
今年、最も価格上昇が大きかったのは、シドニーの郊外のMay Hillで、標準的な住宅価格が前年比48.8%も上昇しました。
地域別では、シドニーでは、2013年4月に16.7%の価格上昇を記録した後は2014年12.5%とその上昇率は緩やかなものになってきています。 また、メルボルンでも2014年1月に11、%の上昇を見せた後は2014年通年では8.5%の伸びにとどまりそうです。
一方で、私の住むブリスベンでは、2013年は5.1%の上昇でしたが、2014年は7%と上昇幅が大きくなっています。 また、西オーストラリアのパースでは、2013年12月に9.9%の上昇を見せましたが、2014年はわずかに1%の上昇と振るいませんでした(これらの地域は鉱山関連産業の景況感が大きく影響しています)。
また、この日、オーストラリアとは関係ありませんが、Wall Street Journalが発表した中国の主要70都市の住宅価格は、前月比-0.6%と引き続き住宅価格は下落していますが、中国当局の予想外の市中金利引き下げによって、その下げ幅は緩やかなものになってきました(ちなみに10月は-0.8%で、これによって年初来の標準的な新規住宅価格は3.6%の下落となっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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