2014/12/09 14:32 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の求人広告件数は前月比+0.7%
昨日、民間のANZグループが発表した11月のインターネットおよび新聞による求人広告件数は、季節調整後で前月比+0.7%となり、これによって6か月連続で求人広告件数が増加しました。 また、前年同月比では+8.9%となっています。内訳としてはインターネットによる求人広告件数は前月比で0.9%増加し、前年同月比で+10%となっていますが、新聞による求人広告件数は逆に5,4%減少しています(もはや、新聞は求人広告の有効な手段でなくなりつつあることを示しています)。
ANZのエコノミストWarren Hoga氏は、
(1) 豪の求人広告件数は、過去の平均的な広告件数を13か月連続で増加しており、他の指標をみても、労働市場は改善傾向にあり、失業率も安定化に向かうだろう。しかし、2015年の豪経済は、引き続き緩やかな経済成長に留まる為、雇用が大幅に増加するほどには至らないであろう。
(2) 世界的な鉱山商品価格の下落傾向によって、企業からの税収が増えない為に国の支出は抑制され、その一方で、賃金も暫くは弱含みで推移することが予想される。
(3) 2015年前半には政策金利の一段の引き下げの可能性があるものの、我々が最も有り得るシナリオとして、現行政策金利2.5%がこのまま継続され、2015年11月頃には逆に政策金利が引き上げられる可能性が高いと考えている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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