2014/11/12 14:23 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月のビジネス コンディションは6年ぶりの高さ
昨日、民間のNABが発表した10月の豪のビジネス コンディションは2008年以来6年ぶりに高い13ポイントとなりました(前月比+12ポイント)。その一方で、ビジネス信頼感指数は引き続き減少して+4ポイントとなり(前月比1ポイント下落)、2013年の豪の総選挙後に大きく上昇した水準以前のレベルにまで落ち込んでいます。 また、10月の賃金上昇は+0.9%と引き続き緩やかな伸びにとどまっています。
NAB のチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 今回のビジネス コンディションの数字は、ビジネス信頼感指数が低傾向にある中での大幅な上昇なので、統計的に逸脱(aberration)している可能性があり、今回の数字を鵜呑みに出来ない。
(2) その一方で、長期的な傾向は、これまでの平均値を上回っているので、概ね企業家はまだ楽観的であるといえる。
(3) 消費者コンディションは、失業率が高止まりする中で低迷をしているが、先月に関しては15ポイントも上昇している。
(4) 鉱山関連産業も全体としては低迷しながらも、ここにきて信頼感、コンディションともに改善してきている。
また、この日、民間のANZ/Roy Morgan が発表した11月の消費者信頼感指数(consumer confidence)は、前月比+0.2%上昇して114.8ポイントでした。
ANZ のチーフ エコノミストWarren Hogan氏は「今回の数字は緩やかもので失望したが、足元の消費者信頼感指数の回復傾向には勇気づけられるものがある」としながらも、「引き続き家計部門は豪経済の今後の見通しに警戒感をもって見ており、ネガティブなニュースには、まだ過敏に反応するであろう」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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