2014/11/07 14:41 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月の失業率は6.2%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の失業率は6.2%と前月と変わりませんでした。 事前の市場関係者の予想は雇用者数が10,000人増加して失業率は6.1%でしたので予想よりも若干悪い数字となっています。 また、今回は、先月に8月、9月のデータの集計相違(季節調整の計算方法)が違っていた為に新しい計算方法も公開しています。
これによりますと、10月の豪の雇用者数は、季節調整後で24,100人増加して11.592百万人でした。その内、正規雇用者数は33,400人増加して8.059百万人となり、一方で非正規雇用者数は9,400人減少して3.534百万人でした。また、労働参加率は9月64.5%から64.6%に上昇しています。
National Australia Bank シニア エコノミストSpiros Papadopoulos 氏は「我々は、豪失業率は来年前半にかけて6.5%程度まで上昇すると予測しており、今回の数字は、多少改善の兆しがあるが、これまでの失業率上昇傾向に歯止めをかけるほどではない」とコメントしています。
その一方で、ANZ のシニア エコノミストRiki Polygenis氏は「(今月から集計方法が変更されたことを受けて)今回の数字に対して、引き続き数字の中身、およびその集計方法に対して我々は慎重な見方をしている。というのも、我々が公表している求人広告件数等の数字から、労働市場が改善傾向にあるにもかかわらず、今回発表された数字は、それに対してやや弱い印象を受けるからである」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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