2014/10/22 14:46 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA, 10月の議事録から
昨日、今月7日に開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 理事会として、現在の緩やかに低下傾向にある豪経済を金融面から下支えする観点から現行の金融政策を維持することを決定した。
(2) その一方で、金融機関による住宅投資に対する貸し出し競争が激化し、一部の金融機関では、これまでよりも低金利で積極的な貸し出しを実施している。 今後、住宅価格が下落した際にはこれらの貸し出しが不良債権化する可能性がある(尚、今回の理事会開催前の週に、RBAは、「シドニーなどの大都市で急騰している住宅価格上昇を食い止める為に、金融機関に対して何らかの引き締め政策を検討する」と表明しています)。
(3) 世界経済的には、9月にECBが政策金利を引き下げる一方で、アメリカでは政策金利の引き上げ期待が出ているが、我々としては、FRBが現在の政策金利をかなりの期間維持すると認識している。
(4) 一方で、豪ドルの為替水準については、今年の高値から対米ドルで6%下落しているが、過去の標準的な水準からみるといまだに割高であり(特に鉱山資源の下落勘案後)、為替が豪経済を下支えするためには一段の豪ドル安が必要である。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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