2014/10/02 14:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
8月の小売売上高は0.1増加し、9月の住宅価格上昇はフラット
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の8月の小売売上高は、季節調整後で+0.1%増のAUD23.31bnでした。 事前の市場関係者の予想は+0.4%でしたので予想を下回った形になっています。
主な内訳としては、コーヒーショップ、レストランや食料品の売り上げが0.3%増加する一方で、デパートの売り上げが0.2%下落し、靴や個人のアクセサリーなどの売り上げが0.1%下落しています。また、地域別では、首都キャンベラが+0.4%増加し、ニューサウスウェルズ州やビクトリア州が+0.3%の増加でしたが、クイーンズランド州やノーザン テリトリーは0.1%の減少でした。
Commonwealth Bank のエコノミストDiana Mousina氏は「6月、7月と堅調に拡大した小売売上げが、今回(8月)がやや失速するのは、ある意味で避けられない(致し方ない)」とし、「最近になって労働市場が改善してきていることが個人消費の底堅さにつながっているようだ」と指摘しています。
また、この日、民間の住宅リサーチ会社RP Dataが発表した9月の豪の主要都市の住宅価格は、RBAが先月以降、民間銀行の住宅ローン貸し出しを何らかの形で抑制する姿勢を示したことから、前月比でフラットでした。 主な内訳としては、西オーストラリアの州都アデレードの住宅価格は+0.9%増加し、シドニーが+0.8%でしたが、ダーウィンでは1%下落し、メルボルンは0.8%低下しています。 とはいっても、この3か月間の住宅市場は、シドニーの住宅価格が4.1%上昇し、メルボルンも3.7%も上昇しています。 また、住宅の売り出しオークションの成約率も平均的な成約率70%を5か月連続で越えており、引き続き好調を維持しています。
RP Data のhead of research のTim Lawless氏は「主要都市の住宅価格の年間上昇率は、今年の4月以降失速してきている。また、最近になってRBAが住宅価格の高騰に対して懸念を露わにしていることから、もう住宅価格がこれまでのように加速して上昇することはないであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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