2014/09/02 15:53 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期の企業収益は6.9%下落
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2014年第2四半期の企業業績は、季節調整後で前期比6.9%下落しました。事前の市場関係者の予想では2%の下落でしたので予想以上に企業収益は悪化しています。 ちなみに前期の企業業績は3.%の増加で、その結果、今年に入ってからの企業業績は0,8%の増加にとどまっています。
個別項目では、在庫が市場関係者の予想した+0.2%から+0.8%に上昇しています。 また、製造業者の第2四半期の今後の収益見込みは+0.5%となり、卸利業者の今後の収益見込みは+1.2%の増加となっています。
これとは別に、この日、民間のTD Securities/Melbourne Instituteが発表した8月のインフレ率は7月の+0.2%からフラットに低下しています。 主な要因としては、野菜家具、新聞や本などの書籍類の価格上昇が、健康関連商品、ガソリン、旅行費用の下落によって相殺された形になっています。
これによって2014年第2四半期に一時的にインフレ率がRBAの中期的なターゲットである2~3%の上限である3%まで上昇してマーケットでは政策金利引き上げ期待が出ましたが、その後のインフレ率の鎮静化で、その可能性は低くなりました。
TD Securities の Asia-Pacific リサーチの Annette Beacher氏は「明日(9月3日)にRBAが政策金利を据え置いても市場は驚かないであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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