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2014/08/21 15:35  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA総裁の議会証言から


おはようございます。

昨日、RBAのGlenn Stevens総裁が、クイーンズランド州のHouse Economics Committeeで議会証言をしました。 その主な内容は以下の通りです。

(1) 連邦政府が今般打ち出した財政緊縮予算は、消費者心理を一気に冷やし、鉱山関連産業の設備投資を冷やしたとの議論があるが、私は、それが決して厳しいものではなく、また重圧的なものであるとは思わない。

(2) 豪の現在の財政赤字は、壊滅的ではないが、中長期的には財政赤字削減に向けてしかるべき行動を取る必要がある。

(3) 我々は、最近まで政策金利の引き上げを考えたことはなかったが、最近行った「2014年前期の金融レビュー」の中で述べたことが、豪ドル高を誘発させてしまった。

(4) 議会から、「豪の失業率の上昇に歯止めをかける為に政策金利を引き下げないのか?」との質問があったが、政策金利だけが豪経済を下支えしているのではない。今、最も求められるのは、鉱山部門以外のセクターにおける企業家の“アニマル スピリット”のような企業家精神であり、既存の資産をそのために拡大(投資)することである。 しかし、それは、ただ不動産価格を上昇させることを意味しているのではない。

(5) 今後、考えられる世界経済は、おそらく非常に値ブレの小さな金融市場価格の形となって現われるであろう(安定的かつ低成長)。

(6) 今後豪経済は2~3%のどちらかといえば低いほうに近い成長率となり、これまでのトレンドを下回って推移するであろう。

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