2012/06/22 07:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、クォータリー レポートから
昨日、RBAは2012年第1四半期のクォータリー レポートを発表し、その中で生産性、賃金とインフレについて言及していますので、ご紹介したいと思います。
(1) 過去の2〜3四半期のデータだけで、その傾向を判断することは不可能であるが、2011年以降、豪の生産性に改善の兆しを見ることができる。
(2) 国際的な鉱山部門(主に鉄鋼石や石炭など)の商品価格の下落によって生産性が低下し、それに伴って賃金も下落することによって、豪の物価やインフレは今のところ抑制されている。
(3) もし、生産性が上昇しないのであれば、名目的な賃金の上昇率も低下し、結果としてRBAが目標とする2〜3%のインフレターゲットを下回る可能性がある。
(4) 豪経済は、鉱山部門を除いて、最近の豪ドル高を背景に広範囲にわたり、その構造改革の必要性に直面しており、我々としては、生産性が今後は時間をかけながらも回復することを期待している。
(5) 将来的に生産性が回復するならば、コストやインフレは再び上向きに転じ、実質所得の力強い上昇を伴うであろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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