2012/06/21 06:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2012年第1四半期の新規住宅着工件数は12.6%減
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年第1四半期の豪の住宅着工件数は、前期比12.6%減少し、前年同期比では25%も減少しました。市場関係者は、住宅部門が2012年度の豪の景気の足を最も引っ張っている部門であり、今年中は住宅市場の回復は困難なのではないかとの見方を強めています。
JP モルガンのチーフエコノミストStephen Walters氏は「現在の住宅市場の低迷は最悪であり、今後は住宅関連部門の景況感を大きく下押しするであろう」とコメントしています。
また、この日、民間の不動産リサーチ会社RP Dataが発表した豪の5月の住宅価格は、年初来で5.3%下落したと発表し、新規に住宅を取得しようとする人を躊躇させる結果となっています。
更に、昨日は民間のWestpac-Melbourne Institute による5月のLeading Index(景気先行指標)が発表され、4月に比べて0.2%下落し、これに寄れば今後3か月から9か月後に景気が更に悪化することを示唆しています。
Westpacのシニア エコノミストのMatthew Hassan氏は、「今日の数字は2009年以降で最も低い数字ある」とし、「この水準は2000年台初期の(豪の景気後退期)に似ており、豪経済はテクニカル的な景気後退期に入っている可能性が高い」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。