2014/06/18 14:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
6月のRBA議事録から
昨日、6月3日に開催されたRBA理事会の議事録が公表され、 当面はどちらにも(利下げあるいは利上げ)もせずに、現状を注視することで一致しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) さまざまな経済指標から現状を見るに、これまでの政策金利の引き下げ効果は十分に経済全体に行き渡っており、 理事会としては、現行の政策金利を据え置くことが妥当であるとの見解で一致した。
(2) RBAによる低金利政策は今回の連邦政府による緊縮財政政策で一時的に相殺れる形になっているが、今回の緊縮財政政策が一段落すれば、低金利政策の効果が再び経済に好影響を与えるであろう。
(3) 2014年3月期の豪GDPは、中期的なトレンドを上回ったが、これは鉱山関連産業の回復に伴うものであるが、こうした傾向は長続きしないとみている。
(4) 寧ろ、鉱山関連産業の設備投資が減退している事、国内公共投資が平均的な水準を下回っている事から、今年から来年にかけては平均的な経済成長率を下回り、その後はゆっくり増加傾向を辿るであろう。
(5) 為替水準に関しては、世界的に鉱山関連商品価格が下落する中、豪ドルは歴史的な水準に比べて割高に推移しており、このことが豪経済のバランスのとれた成長を阻害している。
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