2014/05/28 14:41 | 昨日の出来事から | コメント(1)
2014年の下期の世界経済動向
先週号の英誌エコノミストに、2014年5月15日付で行った世界114か国1500社の企業のトップに行った「2014年下期に関するアンケート」結果の記事がありましたのでご紹介したいと思います。
全体的には、2013年後半から2014年前半にかけては世界経済が順調に拡大した事を窺わせ、2014年下期に関しては、2014年前半ほどではないながらも、2013年下期を上回る景気の拡大が見込まれると企業のトップは見ているようです。
内訳としては、今後、6か月以内に景気が良くなると考えている人が全体の44%を占め、一方で、今後は景気が悪くなると考えている人は12%で、その差は32ポイントでした。 これは、2014年前期に行った同じアンケート結果に比べて10ポイント低下しています。
地域別では、アンケートに答えた3分の1の経営者が、「今後、ヨーロッパは6ヵ月以内にデフレに陥る」と考えており、 同様にアンケートに答えた39%の経営者は「中国も年内に不良債権問題に直面するであろう」と答えています。
以上のアンケート結果からわかることは、年内にユーがデフレになることも、中国が近いうちに不良債権問題に直面することも、企業のトップは既に程度は織り込んでおり、今後、市場でこうしたニュースが流れた時、市場関係者が、これを材料に売り仕掛け(あるいは買い仕掛け)をしても、市場の大きな混乱要因(暴落や暴騰)はなさそうです。 と言いますのも、暴落(あるいは暴騰)は市場が全く織り込んでいない時に起こるものであって、既に織り込み始めているニュースや話題ではそうならないからです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “2014年の下期の世界経済動向”
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世界114か国1500社の企業のトップの中に日本人は何人?
企業規模とは関係なく、英誌エコノミストが裁量的に選択?
中国企業は何社? もはや無視できない存在のはずですが
中国だめといいながら、日本よりも多い会社へアンケートしてたりして(笑)
オーストラリアは、ヨーロッパと同じくデフレ組ですか?
グッチーのナスダック爆弾は織り込んでいないかも知れませんね(笑)