2014/05/09 14:34 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の失業率は5.8%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の4月の失業率は前月と変わらない5.8%でした。 新規雇用者数は、季節調整後で14,200人増えて総労働人口は11.573百万人でした。 また、この日、ABSは3月の総労働人口を11.559百万人に上方修正しています。 一方で総労働時間は前月比39.9百万時間減少して15.73億時間でした。
主な内訳としては、失業者数は400人減少して713,400人でした。 その内、正規の仕事を探している人は8,700人増加して519,500人で、非正規の仕事を探している人は9,900人減少して1893,900人となっています。 また、男女別では、男性の失業率が上昇する一方で、女性の失業率は低下しています。
事前の予想では新規雇用者数が8,800人の増加に留まり、失業率は5.9%に上昇すると見られていただけに、昨日の数字の発表直後は驚きをもって捉えられました。 労働参加率(総労働人口に対する実際の労働者の比率)は64.7%で3月の64.8%と殆ど変りませんでしたが、前年同月比では0.4%も下落しており、前年に比べて多くの人が職探しを諦めていることが窺えます。
足元的には、カンタス航空の追加人員削減計画やNSW(ニュー サウス ウェルズ州)のアルミ工場の人員削減等、労働市場の環境は引き続き厳しい状態は変わりません。
野党労働党のスポークスマンBrendan O’Connor氏も、「足元的には失業率はピーク アウトしたように見えるが、今後、緊縮財政予算が執行される来年度(2014年7月から2015年6月)にかけては、「(人員削減などの)悪いニュースが待ち構えている」とし、「(既に発表している)ホルデンやトヨタなどの自動車メーカーの生産打ち切りの影響はこれから出てくるのであり、自動車産業全体を考えると、失業の苦しみは、 今後、もっと酷くなるであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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