2014/04/24 14:37 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2014年第1四半期のインフレ率は+0.6%
昨日、RBAが発表した2014年第1四半期の消費者物価指数は、前期比+0.6%に留まり、前期の+0.9% に比べて下落しました。 これによって前年同期比で+2.9%となり、RBAが中期的目標とする2~3%のレンジ内に辛うじて収まりました。
特に、RBAが注視しているブレの大きな要因を除いたコアのインフレ率も前期比+0.6%となり、年率換算で2.7%となっています。 主な内訳としては、電気料金が前期比で1.4%上昇し、家賃が同0.7%し、前年同月比ではそれぞれ+5.2%と+2.9%となっています。
昨日、このコーナーでご紹介したように事前の市場関係者の予想は+0.8%でしたので、昨日の数字の発表後は為替市場では失望売りが出て、豪ドルは他通貨対比で大きく下落しています。
ANZ のエコノミスト Riki Polygenis氏は
(1) 今日の数字を受けて、RBAは引き続き、鉱山部門の景気が弱含む中、そして政府による財政緊縮政策が取られる状況下にあって、現在の金融緩和政策を今しばらく継続できそうである。
(2) 特に、今回のコアインフレ率が+0.6%と比較的落ち着いていたことから、豪ドル安による輸入インフレのリスクや小売価格が急上昇していないことが確認できた為、RBAとしては(今回の数字に)満足していると思われる。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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