昨日、ＲＢＡは定例の理事会で現行政策金利の据え置きを決定しました。　これで豪の政策金利は７か月連続で金利を据え置いたことになります。　理事会後のGlenn Stevens総裁の声明の主な内容は以下の通りです。

（１） 我々は、本日の定例理事会で現行政策金利を据え置くことが妥当であると判断した。
（２） 豪の貸し出しの増加は緩やかなものに留まっているが、一方で、この１年の住宅価格の上昇は非常に大きく、我々はこの動向に注視している。
（３） 最近の豪ドル高は、豪経済にとってバランスのとれた成長をするための妨げになりかねない。　また現在の水準は過去の水準に比べても高い。

また、この日、民間のTD-Melbourne Institute が発表した２月の豪のインフレ率は＋０．２％となり（年率＋２．７％）、１月の２．５％から上昇してＲＢＡが中期的な目標としている２～３％の上限に近付きつつあります。

更に、この日、民間の不動産リサーチ会社RPDataが発表した２月の豪の主要都市の住宅価格は前月比２．６％上昇し、前年同月比では１０．６％の上昇となっています。　特にシドニーは、前年同月比で１５．６％も上昇しています。

これに関連してＵＢＳのエコノミストは「住宅市場は全体的に更に強含み、まるで『ブームのような』状態になっており、ＲＢＡとしては、『あとどれくらい現在の低金利を維持すべきか』にｙついて神経質になってきている」とコメントしています。