2012/06/06 06:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利を0.25%引き下げて3.5%に
昨日、RBAは、定例理事会で、政策金利を0.25%引き下げて3.5%としました(2009年10月以来の水準の低さ)。定例理事会後の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) ヨーロッパの信用不安の再燃、中国経済の失速、そしてアメリカ経済の低迷を受けて、豪経済に更なる影響が及ぶ前に予防的に政策金利0.25%を引き下げることを決定した。
(2) 鉱山部門の輸出価格は、6か月前に明らかにピークをつけているが、それでも歴史的高値圏であることには変わらない。
(3) 2012年前半の豪経済指標は、様々な部門で(景況感に)ばらつきを見せながら緩やかな成長を示している。
(4) 労働市場では、製造業部門を中心に人員削減の動きがみられるが、全体としては若干改善してきている。
(5) 家計部門、企業部門では、将来の見通しに対してやや警戒的になってきており、今後、こうした動きが景気指標にどう影響を与えるか注視していく。
今日のRBAにより政策金利引き下げを受けて、為替市場では発表後は殆ど小動きでしたが、ロンドン時間にかけては買われています。 また、今年に入って既に10%以上も下落していた株式市場は、昨日に関しては引けにかけて買われて取引を終えています。
市場関係者も昨日の政策金利の引き下げを冷静に受け止めており、 また、一部のエコノミストは、「RBAは、更なる金融危機に直面しても政策金利を引き下げることのできる糊代(のりしろ)をまだ持っているので十分に対応できる」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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