2014/02/21 15:24 | 昨日の出来事から | コメント(4)
中国の製造業データに豪ドル、豪株、共に売られる
昨日、民間のHSBC が発表した中国の製造業の状態を表す2月のHSBC Purchasing Manager’s Indexは、1月の49.5ポイントから48.3ポイントに下落しました。このインデックスは50ポイントを越えると拡大していることを示し、50ポイントを下回ると景気が低迷していることを示しています。
豪の輸出の60%を依存している今日の中国製造業インデックスが予想以上に悪化した事を受けて、豪の代表的な株式指数S&P/ASX200は、数字の発表後30ポイント近く売られ、豪ドルも対米ドルに対して0.5%売られて0.8950ドル近辺まで値を下げています。
HSBCの中国担当チーフエコノミスト Qu Hongbin氏は
(1) 今日のデータは、在庫が見直されたことで新規受注や生産がマイナス成長となり、今後、更にインデックは悪化していくことが予想される。
(2) 今回の数字によってデフレ圧力が増大した事を受けて、今後、中国の製造業の拡大基調はより緩やかなものになる。
(3) 我々としては、中国政府が、来年にかけて中誤記経済を回復基調に乗せることが出来る為の経済政策を打つべきと考えているし、それが可能であると考えている。
とコメントしています。
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4 comments on “中国の製造業データに豪ドル、豪株、共に売られる”
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手付かずの石油資源もあるのでしょ? オーストラリアで手に入らないものって、どのようなものですか? インドも車つくってジャガーなんか順調なんだから同じ大英帝國圏のオーソトラリアで製造できないわけがない。 とすると輸入しないといけないものって、とりあえず思いつかないのですが。
もっと通貨高でよさそうですが、何か課題なのでしょうか?
オーストラリアって鉄道あるんでしたっけ? (失礼)
基本的に車社会ですよね。 なのに、トヨタが生産撤退するのは豪ドルの上昇潜在力を見越して、外から持ってきたほうが安くなるから?
小さいとはいえ、大陸ですよね?
投資の機会は沢山、あると思うのですが、何かいいアイデアでませんか?
いつもお世話になります。
もちろん、オーストラリアには鉄道はありますし、それぞれの主要都市では、市内鉄道も持ち合わせています。
私が思うに、トヨタが豪での自動車生産撤退の背景には、通貨高もさることながら、豪では人件費が毎年3~5%程度上昇してきたために、人件費も含めた生産コストが割高になったことが挙げられます。
ご存じのように人件費は非常に下方硬直性が高く、これを引き下げることは容易ではありません。
例えば、日本の最低賃金は時給で800円程度ですが、オーストラリアでは20ドル程度であり、これを豪ドル/円の為替で換算しますと1800円程度と非常に割高です。
次に、「オーストラリアでの投資機会は沢山あるのではないか?」とのご指摘ですが、確かにたくさんあると思いますが、と同時に、大きな大陸に顧客は点在しているために、初期投資に対すするリターンの回収率が非常に低いことも事実です。
このあたりをクリアできるビジネスや投資であれば成功すると思います(実際に、これをクリアできるビジネスはなかなかありません)。
以上、よろしくお願いします。
前橋
世界的な需要不足ですから、オーストラリアは中国移民を大量に受け入れて人件費を下げると同時に内需拡大を図って世界に寄与すべきですね。
中国とは資源輸出でお客様の関係だから、相互互恵の関係ですし。
IMFもG20も、オーストラリアの経済拡大を議論すべきですね。
膨大な成長余地を残している先進国ですから。
CRUさん見てくれているかな?
日本も円を売って、豪ドル上昇に協力しないといけませんね。