2014/02/12 15:13 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第4四半期の主要都市の住宅価格は3.4%上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2013年第4四半期の豪の主要都市(各州都)の住宅価格の平均値は、前期比で3.4%上昇したと発表しました。 これによって前年同期比で9,3%上昇しましたので、豪の住宅市場は引き続き好調です。 主な内訳としては、シドニーが4.7%上昇し、西オーストラリアのパースが3.3%上昇しています。
St. George BankのエコノミストJanu Chan氏は「住宅市場、特に投資用住宅が好調であり、その背景には、RBAによる金融緩和政策に低金利によって投資家の需要が増え、それが豪経済を下支えしている」としています。
また、この日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した1月の豪のビジネス信頼感指数は前月の+6ポイントから+8ポイントに上昇し、4か月ぶりに改善しました。 といいますのも、2913年9月の総選挙で、企業側の立場に立つ自由党連合が勝利した直後にビジネス信頼感が急上昇しましたが、その後は、その期待感が剥落して下落していましたが、ここにきてようやく反転してきました。
一方で、現在のビジネスの状態を表すビジネス コンディションは+3ポイントから+4ポイントに改善して、ほぼ3年ぶりの高い水準となっています。
これを受けて豪ドルは対米ドルで0.90ドル台まで買われています。
FXCM.のマーケットアナリストDavid de Ferranti氏は「ビジネス信頼感が改善した事と、予想以上に住宅価格が堅調であったことから、これまでのRBAによる金融緩和政策から金融安定化政策(中立政策)に向かうとの思惑から、豪ドルは他通貨対比で広く買われている」とコメントしています。
尚、今週は、本日(火曜日)に、1月の消費者信頼感指数が発表され、木曜日には、豪の1月の雇用統計がABSによって発表される予定です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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