2014/02/04 15:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の建築着工許可件数は2.9%減少
昨日、ABS (オーストラリア統計局)が発表した12月の建築着工許可化件数は、3か月連続で減少して-2.9%でした(ちなみに11月は0.3%の減少でした)。 事前の市場関係者の予想はプラス0.5%でしたので、予想対比大きく減少した為、市場は驚きをもって捉えられました。 また、これまでの豪経済はRBAによる金融緩和政策によって下支えされてきましたが、3か月連続で建築着工許可件数が減少した事でそれも息切れしてきたとの見方も出始めています。
もっとも前年同月対比では+21.8%と高い水準にありますが(事前の予想では+23.4%)、それでも足元の失速感は否めません。 主な内訳としては、民間の一戸建て住宅の着工許可件数は3.4%下落し、アパートなどのその他の住宅の着工許可件数は1.2%下落しています。
本日(火曜日)、 RBAの定例理事会が開催されますが、これまでRBAは2011年以来8度にわたって政策金利を引き下げて現在は2.5%の金融緩和政策を続けて何とか豪経済を維持してきましたが、 その一方で住宅市場に過熱感が出てきていることから、 更なる政策金利の引き下げには踏み切らないとの見方が市場の大勢を占めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。